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| ### GFM ### | ### GitHub Flavored Markdown (GFM) ### |
MoinMoin で Markdown を使う
軽量マークアップ言語の一つ Markdown は読みやすく、また GitHub 等で使われているため使用人口が多い。これを MoinMoin で使いたい。
目指したものは以下の通り。
- Markdown の拡張記法である Github Flavored Markdown (GFM) と Markdown Extra を同時に使いたい。
- Markdown では html タグを直接記述することができるが、wiki で許可するには危険なので禁止したい。
- MoinMoin 独自のリンク記法、埋め込み記法、マクロ、パーサー変更機構を使いたい。
(リンクと埋め込み記法は実装完了。TODO: マクロとパーサの実装)
プラグイン機構を備えた Python 用 Markdown パーサー (python-markdown) があり、Markdown から html を生成してくれる。MoinMoin 側にも python-markdown とのインターフェイスとなるプラグインがあり、制限付きながら MoinMoin で Markdown を扱うことができる。
拡張記法
Markdown はオリジナルのままでは出来ることが少ないので、多くの拡張記法が存在する。その中で代表的なものは下に挙げた二つで、他の実装に取り入れられている部分も多い。
GitHub Flavored Markdown (GFM)
サードパーティーによる Extension で対応できる。(py-gfm)
Markdown Extra
python-markdown に標準で入っている Extension により対応。
MoinMoin 側プラグイン
既にテキストを python-markdown に丸投げする MoinMoin 側パーサープラグイン (Markdown Parser) がある。これを一部改変して使う。
オリジナルからの変更点
- パーサーに渡す引数を
wikiconfig.py中で指定できるようになった。(markdownargs = {'option': 'value', }) - html タグを直接記述できなくするため、デフォルトで html タグをエスケープし普通の文字として表示するようにした (
safe_mode='escape')。この挙動はsafe_modeを明示的に定義すればオーバーライドできる。 - python-markdown の Extension を格納するためのディレクトリを設け、手軽に記法の拡張を試せるようにした。
- MoinMoin 記法に対応するため、python-markdown 用の Extension を内蔵し自動的に呼び出すようにした。
python-markdown の設定
py-gfm の導入
デフォルトでは入っていないので自前で取得してくる必要がある。
$ git clone https://github.com/dart-lang/py-gfm.git
$ cp -a py-gfm/* MoinDir/wiki/data/plugin/parser/markdownext/
Extension の登録
wikiconfig.py 中でオプションを設定できる。
markdownargs = {
'extensions': ['extra', 'gfm', ],
}
参考記事
- MoinMoin で Markdown (Github Flavored Markdown) を使う (tototoshi の日記)
- Python で Github Flavored Markdown をレンダリングする (tototoshi の日記)
その他の拡張
他にもいくつかビルトインの extension が用意されている。
また、他のサードパーティー製 extension もある。
html タグの禁止
パーサーへの引数 safe_mode を適切に設定してやればよい。デフォルトでは許可するようになっている。
上記自作プラグインでは safe_mode=’escape’ をデフォルトとした。
変更するには wikiconfig.py 中で以下のようにする。
markdownargs = {
'safe_mode': '設定値',
}
Pygments 用 CSS
ここまで済めばほぼちゃんとレンダリングされるが、Code Highlighting の色分けがまだうまくいかない。
Code Highlighting に使われている Pygments は MoinMoin 本体でも使われているが、Moin 書式のパーサーから呼ぶ場合と出力される html が異なり、Markdown から使う場合は追加で CSS が必要となる。
CSS を書いて配置
pygments 公式にある方法で好みのスタイル用の CSS を出力し、 MoinMoin/web/static/htdocs/common/ あたりに入れておく。
$ pygmentize -S default -f html > pygments.css
pygments 1.6 では以下のスタイルがデフォルトで使用可能。
['monokai', 'manni', 'rrt', 'perldoc', 'borland', 'colorful', 'default', 'murphy', 'vs', 'trac', 'tango', 'fruity', 'autumn', 'bw', 'emacs', 'vim', 'pastie', 'friendly', 'native']
Pygments style gallery! にてプレビュー可能。
wikiconfig.py
追加した CSS を全ての場合で読み込むように、wikiconfig.py に一行追加する。
stylesheets = [('all', os.path.join(url_prefix_static, 'common/pygments.css')), ]
これでコードブロックの色分けが動作するようになった。